世界統一基準のないオーガニックコスメ
最近海外では急激に認知度の上がっているオーガニックコスメは、実は世界的な基準はありません。
2010年に欧州の5団体が2015年までに、段階的に『COSMOS』(コスモス)という統一規格を作るという事になっています。
その5団体は『BDIH・ドイツ化粧品医薬品商工業企業連盟』(ドイツ)、『ICEA』(イタリア)、『 COSMEBIO』『ECOCERT』(フランス)、『SA・英国土壌協会』(英国)でそれぞれが認定機関でもあります。
実際2010年春からコスモスのマークと各団体のマークが並ぶ形で『COSMOS』認定が開始されていますが、2015年まではそれぞれの基準で認定されていく予定です。
まだ基準が定まらない『COSMOS』
しかしその移行期間の認定では、安息香酸、サリチル酸などの石油由来の合成保存料や、合成界面活性剤などの使用が許可されているので注意が必要です。
安息香酸などは食品保存料でも問題が指摘されていますし、合成界面活性剤は油脂と水分との境界線を曖昧にしてしまい、皮膚から化学物質を直接体内に浸食させてしまう性質を持っています。
『COSMOS』共通基準での認定は2015年1月1日からですが実はこれらの合成化学物質などの制限は未確定の部分が多く、排除される可能性は代用品が出てこない限り低くいという状況です。
進んでいる日本オーガニックコスメ協会
日本のコスメは、2001年4月に全成分表示が始まりました。
それまでは問題が起きる可能性のある成分の102成分が表示対象となっていました。
日本オーガニックコスメ協会では、石油由来の合成防腐剤、合成界面活性剤、溶剤、油剤、色素、紫外線吸収剤の不使用、合成香料や合成ポリマーの不使用など既に現在の『COSMOS』より厳しい基準で商品を選び出しています。
特にスキンケア、ヘアケア、ベビーケア用品は天然成分100%です。