農薬問題から有機に
世界的広がりを見せていた農薬問題は、特に地続きで農産物が入ってくるヨーロッパで広がりをみせていました。
ついにはコーデックス委員会(国際食品規格委員会:1962年にFAO及びWHOが設立した)が、91年から有機食品のガイドライン作りを開始しました。
続いて1999年に『有機生産食品の生産、加工、表示および販売に掛かるガイドライン』が作成されまず基礎が出来上がりました。
混乱の続く日本では…
一方、日本では1992年にガイドラインができていたものの罰則がなかった為、市場はまだまだ混乱していました。
その後、2000年の改正JAS法でコーデックス委員会のガイドラインに基づいて、ついに有機農産物や加工品の規格が決められました。
ついに日本でも本格化
その後2000年に有機農産物加工品、2005年に有機畜産物とその加工品の規格も含めた規格に改正されました。
認定は第三者機関が行い、今ではきちんとした罰則(個人:1年以下の懲役又は100万円以下の罰金 、法人:1億円以下の罰金)もあります。
- 株式会社アスカコーポレーション及び株式会社ジュポンインターナショナルにおける健康食品等の不適正表示に対する措置について
- 福田裕充における有機JASマークの不適正表示に対する措置について
- 樺澤清司における有機JASマークの不適正表示に対する措置について 藤本農園に対する
- 不適正な有機JASマークの貼付等に係る改善命令等について
JAS法とは?
JASとはJapanese Agricultural Standard(日本農林規格)の略称。
『農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律』の事をさします。
この法律は、飲食料品等が一定の品質や特別な生産方法で作られていることを保証する「JAS規格制度(任意)」と、原材料、原産地など品質に関する一定の表示を義務付ける「品質表示基準制度」からなっています。
最近のJAS法改正では、平成21年5月に食品の産地偽装に対する直罰規定が創設されました。