農産物より厳しい有機畜産物
こちらもコーデックス総会で2001年に採択されたり、生産者からの要求によって2005年に有機畜産物(有機JAS)として公示されました。
原則としては『環境への負荷をできる限り低減して生産された飼料を給与すること、及び動物用医薬品の使用を避けることを基本として、動物の生理学的要求及び、行動学的要求に配慮して飼養した家畜又は家禽(かきん)から生産する事』となっています。
最大のポイントは、飼料が有機農産物だという事です。
認定の厳しさで数は少数
あまりに厳しい基準と経済性から、なかなか国内では有機JASの認定を受けた食肉はありませんでした。
しかし、2008年11月に日本初の有機牛肉(津別町酪農研究会)が生まれました。
そして2009年6月に「オーガニック・チキン」(共栄ファーム、内外食品の子会社)が誕生しました。
また徐々に鶏卵、牛乳も認可されてきています。
有機畜産物、生産のおもなポイントとしては
- 飼料は主に有機農産物を与えること
- 野外への放牧などストレスを与えずに飼育すること
- 抗生物質等を病気の予防目的で使用しないこと
- 遺伝子組換え技術を使用しないこと
※有機飼料についても、別途日本農林規格が定められています